阿佐部伸一 リポート集

東南アジアの人びと

タイがん患者集う寺2013年9月

伝統的療法と平安を求めて

kappamon
カッパモン寺の夜明け=サコーンナコーン県ブァムーア村で

ここカッパモン寺を取材した動機は、高齢化とともに膨らみ続ける医療・福祉にかかる費用が個人にとっても、国にとっても大きな問題になるなか、病や障害を抱えて生きる際のQOLがいよいよ大事になって来ているからです。タイはシンガポールを追いかけるように、比較的安価で高度医療を受けられる国として、世界中から治療に訪れる外国人も増え、富裕層向けの豪華な病院も数多くあります。しかし、その一方でタイの一般市民の間では、こうした信仰と結びついた伝統的な治療法が注目されているのです。

(文・写真/阿佐部伸一)

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